2012年02月06日

ものづくりしていると家族のお葬式も悲しめない。

2006年から続く不幸。


2006年には祖母、実の父が相次いで亡くなり、
2007年は、下請けの夜逃げです。

2007年は、義理の母がうつがひどくなりました。


この「うつ」という病気、本人も辛いのですが、
家族も大変です。


食事の世話、病院の送り迎え、時には息抜きにお出かけしたり、
仕事もうまく行っているわけでもなくホント大変でした。


妻はヘトヘトに疲れていました。
平日の昼間は専務として、夜は母として、主婦として、
仕事が休みの日は娘として・・。
ホント頑張ってくれました。


そんな2008年5月、今度は義父が倒れてしまいます。
間質性肺炎という病気です。


うつのお義母さんの看病をしながらの病院通い・・。
治療もなかなかままなりません。


9月。
劇症化してしまいあっという間に逝ってしまいました。
享年73歳。


さすがにこの時は呪いました。


お父ちゃん子だった妻も泣いて、泣いて・・。

あんなに仲良くしていたのに・・。
もう少し生きて欲しかった。


もっと親孝行したかった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


わずか3年で家族を3人亡くしました。
当然3回お葬式をあげました。


大切な家族のお葬式。


この儀式もまともにできていない事に気がついたんです。
葬式の間も仕事は待ってくれない。


売り手の都合で、カタログに載っているから欠品は許されないのです。
お葬式を理由で納入日を変更することができない。


僕は、僕が作ったお布団カバーを使ってくれるお客さんの名前も顔も知らない。


もし、僕の友達の家族がお葬式のために仕事をしていたら、
お葬式の日ぐらい仕事を休んでご家族を弔ってやりなさいよ。って言うはず。

そう言うはずです。


喪に服し、故人の思い出を順番に思い出し涙したいはずです。


それができない・・。

納品作業をするために仕事場に行かないと・・。

こんな馬鹿げたことはない!


僕は相当バカなのでそれでいいと思っていたんです。

でも、祖母、父、義父と回を重ねる度に・・。


ん?なんかおかしいくないか?

おかしいだろう?

絶対におかしい!!

に、なっていったのです。


3年がかりでそのことに気付きました。

いろんな意味でもう、(製造業という)ものづくりなんてしたくない!!


そう心に誓うのでした。



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